SATOYAMAと共に生きるエキスポ2016

歩く、歩く、歩く……ふ~~~っと深呼吸。
やっぱり緑のなかは気持ちがいい。

これは先日、足を運んだイベントでのひと時。
歩いては森林を見回し、歩いては深呼吸し、緑多い里山の気持ち良さを実感。

本業は産廃処理。本気で取り組むエンタテインメント

場所は埼玉県三芳。西武新宿線なら航空公園駅からバスで10分ほど走ったところ。

去る4月、シードペーパーをご利用いただいた産業廃棄物処理業の石坂産業株式会社が主催する「SATOYAMAと共に生きるエキスポ2016」に足を運びました。

SATOYAMAと共に生きるエキスポ2016
SATOYAMAと共に生きるエキスポ2016

 

自然を体感しながら、自然の恵みと美しさに感謝し、日々の暮らし方を考えるきっかけにしたい、そんな思いから、自社の持つ里山を開放。14ヘクタールの敷地を使ってさまざまな催しを企画し、物販や飲食店なども出店していました。

その数なんと100種類! 最寄駅から大型バスの送迎あり、都会でしかあまり見る機会のない多彩なゲストのトークショーやイベント、これでもか、というスケジュール満載の週末2日間です。

多彩なプログラム、イベントでだれもが楽しめる

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まず最初に顔を出したのは、野外会場での対談「フェアトレードの最前線からみた世界の課題と日本の現状」。

フェアトレードのファッションブランド先駆け、ピープル・ツリーの代表、サフィア・ミニーさんが登場しました。フェアトレードとは、発展途上国で作られた製品を適正な価格で取り引きすることによって、生産者の持続的な生活向上を支えるシステムのこと。

フェアであって、初めて生産者と販売者、消費者の関係は成り立つのかもしれない、そんな思いをあらたにしつつ、今度は映画上映会へ。

「ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償」。

この映画は話題になっていたので、以前から見たかったものです。目まぐるしく変わっていくファッションや驚くほど安価な製品が出回る仕組みの裏側に何があるか、底辺で働かなくてはならない人々の環境などを映像化し、現代のファッション界に警笛を鳴らすドキュメンタリーです。

ファストファッションをむやみに取り入れない、安いからといって手にとらない、もしくはそういった仕組みが裏側にあるのだということを意識する、そんなメッセージが含まれた映画です。ひとりの100歩より、100人の百歩が大切なんですね。

身近な環境を通して、日々の暮らし方を考える

それにしても、サービス業でもない一企業が単独でこの規模のフェスを行うとは、なかなか例のないこと。その規模感が迫力です。

敷地内では途中で工場見学も可能でした。廃棄物処理用の建物内の通路を歩くと、コンクリートの粉塵が舞うなかでブルドーザーが山を積み上げ、となりの部屋では流れ作業で廃棄物の仕分けをする外国人労働者の姿も。

しっかりと地域に根ざした仕事をつづける一方で、こうした一大イベントで人々を楽しませることの対比がすばらしい。

SATOYAMAと共に生きるエキスポ2016

工場から外に出れば、緑に包まれ、またいい気分になる。これが大事なこと。

石坂産業という企業の環境の良さは、人の気持ちに変化を与えると。またもや歩く、歩く、気がつけばスマホの万歩計は1万歩オーバー。気づけば心身ともに健康に近づいた一日でした。