コットンプロジェクト

2016年春、SOUP Inc.では、「手軽にベランダで育てられないか」とのお声をいただき、自社でコットンを育ててみようということになりました。
土や有機肥料にこだわり、オーガニックコットンを育てよう!とスタッフ一同意気揚々。
オーガニックコットンは最近ではかなり価格も手頃となり、浸透してきましたが、衣料品として店頭に並ぶまでには、大切に大切に土から手をかけ、肥料を厳選し、半年以上をかけて育てられます。

ベランダでも条件が整えば、比較的簡単に育てられます。
フワフワコットンは、収穫の喜びもひとしお。

コットンってどんな植物?

コットンとは、アオイ科ワタ属の多年草の総称です。
畑や花壇はもちろん、鉢植えやプランターでも育てることができます。
品種は丈夫で質が良く、絹のような肌ざわりの真岡木綿。

発芽適温は20℃~25℃で、5月~初夏に種まきすると、10~14日で発芽します。
7~8月に花が咲き、9月~12月にはコットンボールが収穫できます。
多年草なので、枝を切り詰め、用土を更新し、室内で「越冬」させれば、翌春にふたたび発芽します。

プランターでどうやって育てるの?

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  • 直径25cm以上の鉢と種まき用土を用意します。
    アルカリ性の土を好むコットン。鉢やプランター用の一般的な培養土は弱酸性なので、少量の石灰を入れよく中和してから使用します。元肥として、堆肥や鶏糞などの有機肥料をすき込みます。
  • 種まきの目安は5月中旬、土の温度があたたかくなる20℃以上になったら行います。
    コットンの種を水のなかでよく揉み、種まで水がよく浸透するようにします。1〜2cmほど土に埋めます。深すぎると発芽しないので注意しましょう。
  • 芽がでるまでは土が乾かないように、表土が乾いたらたっぷり水やりをします。
    プランターは水はけが大切です。プランター受けに水がたまらないよう、気をつけます。
  • 2週間ほどで発芽します。芽が出たら適度に日に当てますが、真夏の直射日光は避けましょう。
    双葉から本葉までは生長がゆっくりで1ヶ月ほどかかります。気長に待ちましょう。この5〜6月は雑草の生育が旺盛です。せっかく発芽したコットンが負けないように、こまめに草取りしましょう。
  • 病害虫を軽減するため、水はけと風通しのよいところで育てます。虫取りはこまめに行いましょう。
    生育を見ながら鶏糞や油粕などを追肥しますが、追肥は7月中旬頃までです。
  • 7月に入って気温が高くなり、日照量が増えると急速に枝を伸ばし成長します。
    摘芯すると、枝数が増えてコットンボールがたくさんつきます。枝を4~5本残して、1回だけ摘芯します。
  • 7月中旬から9月にかけて花が咲き、花の落ちた後に実(コットンボール)が付きます。
    開花したら1ヶ月ほどで実がはじけて白い綿が見えるようになります。晴れた日中に、良く弾け垂れ下がるようになった綿を収穫しましょう。

「コットンを育てよう」プロジェクトでは、種まきから収穫までの栽培の様子を随時更新していきます。
秋の、ふわふわコットンボール収穫をお楽しみに!